鶏橋 |
仙台市/青葉区/八幡 |
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昔、夜になると、ある橋にとまって鳴く、金色に輝く美しい鶏がいた。 ちょうど、その鶏が里人たちの前に現われるようになったころ、大崎八幡宮の絵馬堂に、たいへん立派な鶏の絵馬が奉納されたのだが、 ある夜、里人たちが大崎八幡宮に参詣したところ、その絵馬から一羽の鶏が抜け出して、あの橋の方角へ飛んでいったのを目撃した。 すると、ある里人が、「そうか、この鶏だったのか!」と言って、家から金網を持ってきて、その鶏の絵馬にかけてしまった。 その後、その橋で鶏が鳴くことはなくなったのだが、鶏が鳴かなくなった日から、この里に未曾有の大雨が降り続き、やがて大洪水となって里人たちを襲った。 ある者は家を流され、またある者は家族を流され、多くの里人たちが洪水の犠牲になってしまった。 「あの鶏は、この洪水のことを知らせようとしていたんだ!」と思った里人たちは、その警告を無視したことを深く反省した。 そのため、いつしか、里人たちは、この橋のことを、“ 鶏橋 ”と呼ぶようになったという。
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