龍宝寺の釈迦如来像 |
仙台市/青葉区/八幡 |
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昔、炭焼藤太が建立したという福王寺が火災で全焼し、その寺を再建していた時、縁の下から釈迦如来像が発見されたのだが、 当時の和尚は、毎年、二月十五日の御神事のときだけ縁の下から出し、それ以外は、そのまま縁の下に安置することにした。 その御神事というのは、「里の子供たちが、釈迦如来像の首に縄を結んで、寺の庭を引きずり回し、遊び終わったら縁の下にもどす」というものであったのだが、 ある年の御神事のとき、代わったばかりの和尚が、子供たちが釈迦如来像と遊んでいるのを見て激怒した。 そして、「なんということをするんだ!やめろ!」と言って、荒々しく子供たちを追い散らした後、 釈迦如来像を丁寧に洗い清めて、本堂に安置した。 ところが、その夜、和尚は原因不明の病気になり、突然、真夜中に立ち上がって、 「われは、時を待っているだけじゃ!このような貧しい寺の本尊ではない。一年に一度、子供たちと遊ぶのを楽しみにしていたのに、 それを邪魔しただけではなく、われを本堂に安置するとは何たることか!」と激怒し、客殿や庫裡を走り回って暴れだした。 祟りを恐れた小僧たちが、すぐに、釈迦如来像を縁の下にもどしたところ、たちまち、和尚の病気は治ったという。
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現地レポート |
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現在、この釈迦如来像は、龍宝寺にある。
![]() 平成 18 年 3 月 11 日 ( 土 ) 掲載
令和 4 年 1 月 13 日 ( 木 ) 改訂
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