伝承之蔵

ねむり明神
仙台市/泉区/西田中/柿屋敷

   昔、子供の夜泣きに困った母親が、ある板碑に、「どうか、子供の夜泣きがやみますように…」と祈願したところ、たいへん御利益があり、すぐに夜泣きがやんだ。ところが、子供の夜泣きがやむのと同時に、今度は、子育ての疲れから、この母親が不眠症になってしまった。そこで、この母親は、再び、この板碑を訪れ、「ついでに、私の不眠症も治してください…」と祈願したところ、これもまた、たいへん御利益があり、すぐに不眠症が治癒した。そのため、いつしか、里人たちは、この板碑のことを、“ねむり明神”と呼ぶようになったという。

参考 『 泉市誌 下巻 』
現地で採集した情報


現地レポート

これが、ねむり明神。



この板碑は、次の二つのことに御利益がある。一つ目は、不眠症の方。二つ目は、不眠症の逆の方。つまり、眠りすぎる方。祈願の方法としては、不眠症の方は、板碑の面を上から下になでおろすと御利益があり、不眠症の逆の方は、板碑の面を下から上になであげると御利益があるという。


昔は、祈願が成就した時、里人たちは、この板碑の前に小石を置いて感謝した。しかし、この板碑を管理している方の話では、現在は、お菓子やジュースを置いて感謝するという。


平成 20 年 4 月 13 日 ( 日 ) 掲載
令和 5 年 7 月 18 日 ( 火 ) 改訂


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