伝承之蔵

青麻神社
仙台市/宮城野区/岩切/青麻沢

   天和二年、久作という正直者が、 青麻神社 の近くに住んでいた。 ある日、久作が眼病にかかって両目が見えなくなってしまったとき、 雪のような白髪で、顔の色が真紅の老人が現われ、「 おまえは、正直な人間だ。そういう人間が、不幸であってはいけない。 私が、おまえの目を治してやろう。今夜、 丑の刻 に、身を清めてから空を拝むがよい 」と言って、姿を消した。 その夜、老人に言われたとおりに、久作が一生懸命に空を拝むと、不思議なことに、少しずつ空に輝いている星が見えはじめ、 さらに、あたりの草木も見えはじめたので、久作は、たいそう喜んだ。

   その後、しばらくして、あの老人が現われたので、久作が、「 あなたのおかげで、目が治りました。せめて、お名前だけでも聞かせてください 」と聞くと、 「 私は、 源義経 さまの家来、 常陸坊海尊 だ。今から、この青麻神社の 岩屋 に移る 」と答えて、岩屋の中に消えていった。 この話を久作から聞いた里人たちは驚き恐れ、青麻神社に常陸坊海尊を祀ったという。

参考 『 仙台市史 6 』
現地で採集した情報


現地レポート

これが、青麻神社の入口。



これが、常陸坊海尊の碑。



これが、青麻神社の鳥居。



これが、青麻神社の本殿。昔、この里は、 青麻 の産地だったので、青麻という地名になった。 因みに、一年のうちに、青麻神社と 西方寺 に参詣すると御利益がないので注意。 その理由は、青麻神社は源氏の常陸坊海尊に関わりが深く、西方寺は平家の 平貞能 に関わりが深いからだという。


本殿の奥が岩壁になっていて、そこに岩屋がある。写真の赤丸のあたり。残念ながら、見ることはできない。



平成 18 年 3 月 29 日 ( 水 ) 掲載
令和 4 年 2 月 4 日 ( 金 ) 改訂


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