青麻神社 |
仙台市/宮城野区/岩切/青麻沢 |
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天和二年、久作という正直者が、 青麻神社 の近くに住んでいた。 ある日、久作が眼病にかかって両目が見えなくなってしまったとき、 雪のような白髪で、顔の色が真紅の老人が現われ、「 おまえは、正直な人間だ。そういう人間が、不幸であってはいけない。 私が、おまえの目を治してやろう。今夜、 丑の刻 に、身を清めてから空を拝むがよい 」と言って、姿を消した。 その夜、老人に言われたとおりに、久作が一生懸命に空を拝むと、不思議なことに、少しずつ空に輝いている星が見えはじめ、 さらに、あたりの草木も見えはじめたので、久作は、たいそう喜んだ。 その後、しばらくして、あの老人が現われたので、久作が、「 あなたのおかげで、目が治りました。せめて、お名前だけでも聞かせてください 」と聞くと、 「 私は、 源義経 さまの家来、 常陸坊海尊 だ。今から、この青麻神社の 岩屋 に移る 」と答えて、岩屋の中に消えていった。 この話を久作から聞いた里人たちは驚き恐れ、青麻神社に常陸坊海尊を祀ったという。
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