伝承之蔵

木ノ下の薬師如来 1
仙台市/若林区/木ノ下

   昔、 伊達政宗 が、 大崎義隆 と戦ったことがあったのだが、伊達軍の旗色は悪く、今、まさに敗北しようとしていたとき、 どこからともなく四十八人の僧が来て伊達軍に加勢。一騎当千の僧たちが大崎軍に襲いかかって伊達軍を勝利に導いた。 政宗が、「 あなたたちは、誰ですか? 」と尋ねたところ、僧たちは、「 木ノ下 の住人です 」と答え、音もなく姿を消した。 政宗は、すぐに、家来を木ノ下に派遣して調べさせたが、 そこには、ただ、小さな石の祠に薬師如来像が安置されているのみであり、 それらしい僧たちは住んでいなかった。 その夜、お告げによって、伊達軍に加勢したのが木ノ下の薬師如来であったことを知った政宗は、 その後、木ノ下の薬師如来に感謝し、厚く信仰するようになったという。

参考 『 仙台市史 6 』
現地で採集した情報


現地レポート

これが、陸奥国分寺薬師堂。慶長十二年、伊達政宗によって再建された。



この伝承が吉例となり、大阪の陣のときには、四十八人の本物の僧が従軍したという。



平成 18 年 5 月 29 日 ( 月 ) 掲載
令和 4 年 2 月 7 日 ( 月 ) 改訂


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