伝承之蔵

飛曼荼羅
仙台市/若林区/荒町

   昔、 仏眼寺 には蔵がなかったので、大切な曼荼羅を守るために、国分町の商人であった中野某の蔵に曼荼羅をあずけていた。 しかし、 正保 四年四月十二日、仙台で大火災が発生。仏眼寺の僧たちは、すぐに中野某の蔵に駆けつけ、曼荼羅を納めた箱を蔵から持ち出して必死に避難した。 ところが、火災が鎮火してから僧たちが箱を見てみると、曼荼羅が納められている箱とは別の箱であった。

   僧たちが、箱の取り違えに気づいて呆然としていたころ、不思議なことに、その曼荼羅は、仙台城の敷地にある大きな木に引っかかっていた。 そのことを家老が 伊達忠宗 に報告したとき、忠宗が、 「 この火災から逃れるために、飛んできたのであろう。このまま、城の蔵に納めておくがよい 」と言ったので、 いつしか、里人たちは、この曼荼羅のことを、“ 飛曼荼羅 ”と呼ぶようになったという。

参考 『 仙台市史 6 』
現地で採集した情報


現地レポート

これが、仏眼寺の入口。



これが、仏眼寺の山門。



これが、仏眼寺の本堂。



現在、飛曼荼羅は仏眼寺に保管されていて、毎年、秋に公開されている。 飛曼荼羅に関する詳細を知りたい方は、「『飛(と)び漫荼羅(まんだら)』に関する一考察」を参考にされると良いと思います。 (削除されていなければ、ここをクリックすれば当該資料を閲覧できます。 削除されていた場合は、ここをクリックしてください)。


平成 18 年 6 月 20 日 ( 火 ) 掲載
令和 4 年 9 月 23 日 ( 金 ) 改訂


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