伝承之蔵

八ツ塚
仙台市/若林区/新寺

   昔、この里には大きな沼があり、その沼には狂暴な大蛇が棲んでいた。その大蛇は、毎日のように、里人たちに危害をくわえたので、ある日、八人の僧たちが呪文を唱えて、その大蛇を退治したのだが、 その八人の僧たちは、大蛇が死ぬときに吐いた毒によって全員が死んでしまった。大蛇を退治してくれたことに感謝した里人たちが、その僧たちの遺体を丁重に埋葬したので、 いつしか、里人たちは、この八つの墓のことを、“ 八ツ塚 ”と呼ぶようになったという。

参考 『 仙台市史 6 』
現地で採集した情報


現地レポート

上の写真は、八ツ塚の碑。仙台市史 6によると、この伝承の塚は、 成覚寺愚鈍院妙心院大林寺林松院大徳寺正雲寺長泉寺 のあたりにあったという。これらの塚は現存していないのだが、 正保 年間に大林寺の塚を掘ってみたところ、器物が出土したので、やはり、僧などを埋葬した塚だと推量される。


平成 20 年 4 月 28 日 ( 月 ) 掲載
令和 5 年 7 月 11 日 ( 火 ) 改訂


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