伝承之蔵

鰻と鯉の恋物語
気仙沼市/本吉町新圃の沢

   昔、この里を流れる川にある 熊ン堂淵 に、たいへん大きな鰻が棲んでいたのだが、その鰻は、この淵の近くにある堤に、たいへん美しい鯉が棲んでいたので、「あの堤の鯉は、たいへん美しいという噂だが、一度だけでも会ってみたいなぁ…」と思い、その鯉と会うチャンスを待っていた。すると、ある日、激しい雨が降ってきて川が氾濫したので、その鰻は、「よし!チャンスだ!この流れに乗って堤に行こう!」と思い、ついに、その堤まで流れついて噂の鯉に会った。

   その鯉の美しさは噂どおりで、会った瞬間から鰻と鯉は激しい恋に落ちたので、熊ン堂淵に帰ってからも、鰻は鯉のことが忘れられず、鯉も鰻のことを忘れることができなかった。この二匹の愛の力があまりにも強すぎたので、この二匹は、再び会いたい一心で、鰻は、熊ン堂淵の底から堤に向かってトンネルを掘り続け、鯉は、堤の底から熊ン堂淵に向かってトンネルを掘り続けた。すると数日後、熊ン堂淵と堤の中間でトンネルがつながり、その後、この二匹は、毎日のように、このトンネルを通って逢瀬を楽しんだという。

参考 『 本吉町誌U 』
現地で採集した情報


現地レポート

これが、熊ン堂淵。現在でも、何となく不気味な淵である。近くにいると吸い込まれそうな感覚になるので、早く撮影をすませて逃げてきた。


本吉町誌Uには、この鯉が棲んでいた堤に関して、“ 泉沢堤 ”だとしている。そこで、この泉沢堤を探してみたのだが、誰も泉沢堤のことを知らなかった。しかし、残念に思う必要はない。熊ン堂淵と泉沢堤は底でつながっているので、淵の底から潜ってトンネルを進めば、すぐに見つかるはずである。


ナ〜ンダ、簡単ジャン! ヾ(´▽`;)ゝ ヘヘヘッ


探ス気ナイダロ! o(`ε´)=====〇))XoX) ☆グホッ!



平成 20 年 4 月 1 日 ( 火 ) 掲載
令和 6 年 7 月 18 日 ( 木 ) 改訂


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