伝承之蔵

キリシタンの妖術 1
気仙沼市/本吉町馬籠町

   昔、 千松大八郎千松小八郎 という兄弟が、この里でキリスト教を布教していたのだが、この千松兄弟は、「キリスト教を信じる者は、必ず、幸せになります。たとえば、心の底からキリスト教を信じれば、柿の種を金に変えることもできるんですよ。まずは、キリスト教を信じることです」と言って布教していたので、この噂を聞いた仏教徒が激怒し、「キリシタンは、怪しげな術を使って柿の種を金に変え、この里の者たちを騙そうとしている」と中傷。その中傷を信じた里人たちが、その後、柿の木を植えなくなったため、この里には、現在でも柿の木が一本もないという。

参考 『 本吉町誌U 』
現地で採集した情報


現地レポート

この里は、もともと寒さが厳しい場所だったので、柿の木の新芽が出るころになっても、多くの芽が霜でやられてしまった。そのため、柿の木を植えても、思うように実がならなかったという。


平成 20 年 5 月 3 日 ( 土 ) 掲載
令和 6 年 7 月 18 日 ( 木 ) 改訂