キリシタンの妖術 2 |
気仙沼市/本吉町馬籠町 |
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昔、この国でキリスト教が禁止されていたとき、この里に、毎晩のように、どこかへコソコソと出かける夫婦がいた。ある夜、不審に思った里人たちが、その夫婦を尾行したところ、その夫婦は、多くのキリシタンたちが集まる山小屋に入り、その山小屋の中にいた黒装束の男の話を熱心に聴いていた。 驚いた里人たちが役人に通報すると、すぐに、役人たちが、その山小屋を完全に包囲し、今まさに、キリシタンの弾圧がはじまろうとしていたのだが、その黒装束の男は少しも慌てることなく、何かの呪文を唱えて胸で十字を切ると、その場に静かに立ちつくした。すると不思議なことに、しばらくして、大きな津波が山を越えてきたかと思うと、その黒装束の男は、その津波に乗って逃げていったという。
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