伝承之蔵

小豆洗い婆
富谷市/西成田/白鳥

   昔、この里には、たくさんの狐が棲んでいたのだが、その狐たちは、しばしば、人間を騙して楽しむことがあった。ある日、ある里人が、川の近くを歩いていると、川の方から、「 ザク、ザク、ザク 」という音が聞こえてきたので、その里人が、音のする方に近づいてみたところ、ひとりの老婆が、 で小豆を洗っていた。そこで、その里人が、老婆の背後から、「 たいへんそうだね。手伝ってあげようか? 」と声をかけると、その老婆は、「 ありがとう…。でも、こんな私でもいいのかい? 」と答えてふり向いたのだが、その老婆の顔は、この世のものとは思えないような醜い顔であった。そのため、驚き恐れた里人は、「 小豆洗い婆 だ! 」と叫びながら、一目散に屋敷に逃げ帰ったという。

参考 『 新訂 富谷町誌 』
現地で採集した情報


現地レポート

この伝承の小豆洗い婆は、上の写真の川のあたりに出没していた。そのため、里人たちは、太陽が沈んだ後は、このあたりの道を通らなかったという。


平成 21 年 11 月 13 日 ( 金 ) 掲載
令和 5 年 12 月 10 日 ( 日 ) 改訂


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