伝承之蔵

比丘尼坂
加美町/谷地森/比久尼坂

   昔、この里が、たいへんな凶作だった年があったのだが、ある日、一人の尼が、ある坂を通っていたところ、奇妙な男が、その尼に、「 逮夜 の法要に行ってきたのか?そこでは、餅を食べたか? 」と聞いてきたので、その尼が、「 食べてきました 」と答えると、さらに、その男は、「 餅を食べた後、お湯を飲んだか? 」と聞いてきたので、その尼が、「 お湯は飲みませんでした 」と答えると、その男は、その場で尼を殺し、尼の腹から胃袋をとりだすと、その胃袋に残っていた法要のときに食べた餅を食べはじめた。そのため、いつしか、里人たちは、この坂のことを、“ 比丘尼坂 ”と呼ぶようになったという。

参考 『 宮崎町史 』
現地で採集した情報


現地レポート

これが、比丘尼坂。この里では、比久尼坂と書く場合もあるという。



平成 21 年 5 月 6 日 ( 水 ) 掲載
令和 6 年 1 月 19 日 ( 金 ) 改訂


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