伝承之蔵

拾われた仁王様 2
加美町/北川内/仁王堂前

   寛永 年間、ある里人が 岩出山 から帰る途中、森の中に捨てられている二体の仁王像を発見した。これを知った里人たちは、その仁王像を、この里に運んだのだが、その仁王像を安置する御堂がなかったため、二週間かけて御堂と山門をつくり、ようやく仁王像を祀ることができた。ところが、二週間もかけて御堂と山門をつくったため、里人たちの田は雑草で荒れ果て、里人たちは、「 この雑草をなんとかしないとなぁ〜 」と思いながら、翌日、田の除草をしようとしたところ、不思議なことに、雑草のない綺麗な田になっていて、それ以後、まったく雑草が生えることはなかった。そのため、里人たちは、「 きっと、みんなのために、仁王様が田の雑草をとってくれたんだろう 」と噂し、ますます信仰を深めたという。

参考 『 宮崎町史 』
現地で採集した情報


現地レポート

この伝承の仁王像は、この里の仁王堂に安置されている。上の写真は、仁王堂の入口。



なぜか、曲がっている…。



ちょっと、歩いてから…。



この階段を上る。



おっ!仁王堂が見えてきた。



これが、仁王堂。



これが、仁王堂の内部。赤い矢印が、仁王様。



左側の仁王様。



右側の仁王様。



仁王様の前に、大きな下駄が置いてあった。夜遊びのためのものかな?  クスッ。(^m^ )仁王様モ好キネェ〜



この堂に安置されている仁王様は、昔から 疱瘡 に御利益があるとされてきた。もともとは、岩出山の満願寺の山門に安置され、 伊達宗泰 が疱瘡の神として信仰していたのだが、寛永十五年十二月、宗泰が江戸で疱瘡にかかって病死すると、家老が、「 殿を守らぬとは、とんでもない神だ! 」と言って、森の中に捨てさせた。それを拾って祀ったのが、この仁王像だと伝承されている。


平成 21 年 6 月 10 日 ( 水 ) 掲載
令和 6 年 1 月 23 日 ( 火 ) 改訂


地図