機織り沼 |
加美町/宮崎/中野三番 |
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昔、この里にある 大森山 の西側の崖の下に、小さな沼があったのだが、どこからともなく足の不自由な娘と老いた父親が、この里にやってきて、その沼のほとりに住みはじめた。その娘は、たいへん真面目で機織が上手かったので、すぐに、この里の若者と恋に落ち、二人は、毎日のように愛の言葉を交わしていたのだが、しばらくすると、その若者は他の女性に心変わりしてしまった。すると、その娘は、「 私は障害者だし、よそ者だから… 」と、自分の立場を嘆き、たくさんの石を袂に入れて、家の近くの沼に飛び込んで死んでしまった。その後、夜になって沼の水面に月の姿が映ると、沼の底から機織の音と、その娘がシクシクと泣く声が聞こえてくるようになったので、いつしか、里人たちは、この沼のことを、“ 機織り沼 ”と呼ぶようになったという。
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現地レポート |
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平成 21 年 6 月 10nbsp;日 ( 水 ) 掲載
令和 6 年 1 月 23 日 ( 火 ) 改訂
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