袈裟懸け地蔵尊 |
川崎町/前川/龍雲寺 |
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慶長年間、この里に、夜な夜な、怪物が現われて旅人などを襲ったので、里人たちは恐怖におびえていた。そこで、 丑三つ時 、 梁川庄八 という武士が、怪物をおびきだして退治するため、わざと独りで夜道を歩いて怪物が現われるのを待っていると、ちょうど 龍雲寺 の門前にさしかかったとき、冷たい風とともに大入道が現われ、庄八に襲いかかった。そのとき、庄八は、その大入道を一刀のもとに斬り殺したのだが、翌朝、龍雲寺の門前に行ってみると、不思議なことに、斬り殺したはずの大入道の死骸はなく、門前の地蔵尊の右肩が刀で斬られたようになっていた。そのため、いつしか、里人たちは、この地蔵尊のことを、 “ 袈裟懸け地蔵尊 ” と呼ぶようになったという。
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