伝承之蔵

袈裟懸け地蔵尊
川崎町/前川/龍雲寺

   慶長年間、この里に、夜な夜な、怪物が現われて旅人などを襲ったので、里人たちは恐怖におびえていた。そこで、 丑三つ時梁川庄八 という武士が、怪物をおびきだして退治するため、わざと独りで夜道を歩いて怪物が現われるのを待っていると、ちょうど 龍雲寺 の門前にさしかかったとき、冷たい風とともに大入道が現われ、庄八に襲いかかった。そのとき、庄八は、その大入道を一刀のもとに斬り殺したのだが、翌朝、龍雲寺の門前に行ってみると、不思議なことに、斬り殺したはずの大入道の死骸はなく、門前の地蔵尊の右肩が刀で斬られたようになっていた。そのため、いつしか、里人たちは、この地蔵尊のことを、 “ 袈裟懸け地蔵尊 ” と呼ぶようになったという。

現地で採集した情報


現地レポート

これが、龍雲寺の山門。



これが、龍雲寺の本堂。



これが、袈裟懸け地蔵尊。



これが、梁川庄八が斬りつけた部分。いささか切り口が荒いような気もするが、話としては面白い。



因みに、上の写真は、龍雲寺の前にある、 “国司の墓 ” と呼ばれている遺跡。近くにあった説明板によると、藤原実方との関連ではないだろうかとのこと。


平成 18 年 2 月 3 日 ( 金 ) 掲載
平成 27 年 3 月 6 日 ( 金 ) 改訂


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