伝承之蔵

懸田御前の呪い
丸森町/金山

   昔、この里の殿様が、ある戦争に勝ったとき、敵の妻である 懸田御前 という女性を、この里に連れてきた。この御前は、たいへん美しい女性だったので、この殿様は、なんとか側室にしようとしたのだが、御前が、これを拒否し続けたので、激怒した殿様は、 おえんおさく という御前の二人の娘を殺害してしまった。大切な娘たちを失った御前は、その悲しみに耐えきれず、「 必ず、おまえたちの一族を呪ってやる! 」と叫んで、近くにあった井戸に身を投げて死んでしまったのだが、御前の呪いなのであろうか、その後、この殿様の一族には、跡継ぎの男の子が育たず、生まれても、すぐに死んでしまったという。

参考 『 丸森町史 』
現地で採集した情報


現地レポート

丸森町史には、この伝承は、“ 鏡井戸 ”というタイトルで記述されている。ところが、鏡井戸の由来に関する記述がないので、「 何で、鏡井戸なのかなぁ… 」と思いながら、この里の古老たちに聞いてみたのだが、鏡井戸を知っている古老が、一人もいなかった。ウェブサイト「 丸森の巨石伝説 」の石倉山巨石群のページを閲覧してみたのだが、ここにも、鏡井戸の由来に関する記述はなかった ( 削除されていなければ、ここをクリックすれば当該資料を閲覧できます。削除されていた場合は、ここをクリックしてください )。 このウェブサイトによると、この伝承は、史実に基づかない創作のようなので、この伝承が伝えられる過程で、その由来が削られたのかもしれない。


平成 21 年 8 月 2 日 ( 日 ) 掲載
令和 5 年 8 月 29 日 ( 火 ) 改訂