伝承之蔵

庄吉観音
丸森町/銀杏

   昔、この里に、 庄吉 という者が住んでいた。その庄吉が、死ぬか生きるかの病気にかかって苦しんでいたとき、庄吉の夢枕に、公孫樹の木の精霊が現われ、「 おまえの屋敷の近くにある公孫樹の木の下に、観世音菩薩が埋まっている。その観世音菩薩を掘りだして敬え 」と言って姿を消した。次の日、その話を庄吉から聞いた里人たちが、公孫樹の木の下を掘ってみると、本当に観音様が埋まっていた。驚き恐れた里人たちが、御堂を建てて観音様を祀り、「 どうか、庄吉の病気が良くなりますように… 」と祈願すると、不思議なことに、すぐに、庄吉の病気が治癒したので、いつしか、里人たちは、この観音様のことを、“ 庄吉観音 ”と呼ぶようになったという。

参考 『 丸森町史 』
現地で採集した情報


現地レポート

上の写真が、この伝承の公孫樹の木。この里では、“ 大イチョウ ”と呼ばれている。高さは、約四十六メートル。樹齢は、約六百五十年。


近くにあった説明文。



すごい太い幹。



公孫樹の木の下には、たくさんの墓があった。古老の話によると、この墓のあたりから、庄吉観音が発見されたという。


昔は、この場所に、庄吉観音を祀っていたのだが、祀っていた御堂が壊れたため、現在、庄吉観音は、 西円寺 に保管されている。


これが、西円寺の入口。



これが、西円寺の本堂。西円寺の方の話によると、確かに、庄吉観音は西円寺で保管しているが、ご開帳などはしていないとのこと。


上の画像は、この伝承を描いた掛け軸。 ウェブサイト 「 丸森町 」 より画像を引用させていただきました。 この掛け軸は、まるもりふるさと館に展示されている ( 削除されていなければ、ここをクリックすれば当該資料を閲覧できます。削除されていた場合は、ここをクリックしてください )。


平成 21 年 8 月 2 日 ( 日 ) 掲載
令和 5 年 9 月 1 日 ( 金 ) 改訂


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