大黒様と二股の大根 |
松島町 |
|
昔、大黒様が、餅を食べすぎて腹痛になり、たいへん困っていたとき、ある里人に、「 大根を食べると、腹痛に効果がありますよ 」と教えられたので、すぐに、大黒様は、大根を探すことにした。すると、ちょうど、ある女性が、川で大根を洗っていたので、大黒様は、「 すまないが、大根を一本だけ売ってくれないか? 」と頼んだのだが、その女性は、「 ごめんなさい…。この大根は、長者様から数を数えてわたされているので、売るわけにはいきません 」と断ったのだが、「 でも、この二股の大根なら数には変わりないので… 」と言って、二股の大根の片方をもいで、大黒様にわたした。その女性の機転で手に入れた大根を食べて腹痛を治すことができた大黒様が、たいへん喜んでいたので、いつしか、里人たちは、必ず、二股の大根を大黒様に御供えするようになったという。
|