伝承之蔵

美しい青年に魅せられて…
松島町

   昔、この里の山奥に、たいそう悪い狐が棲んでいた。その狐は、満月の夜になると美しい青年に化け、頭巾で顔を隠すようにして笛を吹きながら里の中を歩きまわり、この里の少女が、その美しい姿と笛の音色に魅せられ、その青年にフラフラとついていくと、いつの間にか、山奥に連れ込まれて魂を吸い取られ、哀れな姿にされてしまったという。

参考 『 松島町誌 』
現地で採集した情報