伝承之蔵

烏不動尊
松島町/竹谷/町裏

   昔、この里に、たいへん貧しい里人が住んでいた。その里人が、ある夜、仕事から帰ってきたとき、玄関の前で何か大きな物につまずいたことがあったのだが、その里人は、たいへん仕事で疲れていたので、「 ん?何だこれは?まぁ、いいか…、眠いし… 」と思い、そのまま家の中に入って寝てしまった。翌朝、玄関の前を見てみると、真っ黒な不動明王の木像があったので、その里人が、その不動明王を庭の隅に置いておいたところ、その不動明王が、しばしば夢に出てきて、「 俺は、もともと、丹後の国から 涌谷 のワダヌマに移されたのだが、そこに安置されるのがいやだったので、この里までやって来た。もし、ここに俺を祀ってくれたら、代々、おまえの一族が生活に困ることがないようにしてやるぞ 」と言うので、その里人が、その不動明王を祀ったところ、不思議なことに、その里人の家が、突然、豊かになり、代々、生活に困ることがなくなった。そのため、いつしか、里人たちは、その真っ黒な不動明王のことを、“ 烏不動 ”と呼んで信仰するようになったという。

参考 『 松島町誌 』
現地で採集した情報


現地レポート

これが、烏不動尊への入口。この伝承の里人に関して、松島町誌には、「 現在堂守をしている家の三、四代前の主人 」とある。


管理者が不在であったため未確認なのだが、この中に烏不動があると思われる。



約16年前に烏不動尊を訪れた時は、烏不動を撮影できなかったが、現在は、Google マップに写真が掲載されている。上の写真がそれ。


これが、烏不動。確かに黒い。



平成 19 年 11 月 13 日 ( 火 ) 掲載
令和 5 年 11 月 3 日 ( 金 ) 改訂


地図