釜ノ沢地蔵 |
松島町/根廻/蒜沢 |
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昔、江戸に住んでいた若い男性が、ある事情で相思相愛の女性と結婚できないことを悲しみ、江戸を離れて陸奥に向かって旅に出たのだが、同時に、江戸に残された女性の方も、その男性のことを忘れることができず、その男性を追って陸奥に向かって旅に出た。一方、その女性の父親も、娘を江戸に連れ戻そうとして陸奥に向かい、この里で娘に追いついたのだが、どんなに、父親が、「 あんな男のことは忘れて、おれと一緒に江戸に帰るぞ! 」と説得しても、娘は、「 いやです!私は、絶対に彼と結婚します! 」と叫び、どうしても父親の説得に応じなかった。そのため、父親は激怒し、「 おまえのような女は、おれの娘ではない!地獄に落ちろ! 」と叫んで娘を斬り殺し、そのまま江戸に帰っていった。その後、この娘の死を哀れんだ里人たちが、娘の遺体を葬って、その上に石を置き、“ 釜ノ沢地蔵 ”と呼んで、その娘を供養したという。
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