伝承之蔵

金次郎仏
南三陸町/入谷/たら葉沢

   昔、この里に有名な染物屋があったのだが、その染物屋には、他の里から出稼ぎにきていた 金次郎 という者がいた。金次郎は、たいそう真面目に働いて染物の技術を習得し、しっかり、お金も貯めたので、数年後、自分の里に帰って新たに染物屋をひらくことになった。金次郎は、この里を離れるとき、今まで世話になった里人たちに厚く御礼を言い、それらの里人たちに見送られながら帰途についたのだが、 坂の貝峠 にさしかかったとき、突然、金次郎の前に盗賊が現われ、刀で金次郎を刺し殺した後、今まで金次郎が必死に働いて貯めた金を奪って逃げ去った。これを知った里人たちが、金次郎の墓を建てて懇ろに弔ったので、いつしか、里人たちは、この墓のことを、“ 金次郎仏 ”と呼ぶようになったという。

現地で採集した情報


現地レポート

赤い矢印が、金次郎仏の看板。



ここで諦めてはいけない。この奥に金次郎仏がある。行けぇぇぇ〜!行くのじゃぁぁぁ〜!



これが、金次郎の墓。ここに金次郎が眠っている。



これが、金次郎仏。 文政 十三年と刻まれているので、この伝承の話は、約200年前のものである。



令和 6 年 2 月 9 日 ( 金 ) 掲載


地図