伝承之蔵

化物石
南三陸町/入谷/たら葉沢

   昔、この里に、里人たちが座ると、「 ハッハッハッ! 」と笑いながら動きだす大きな石があり、たいそう里人たちが気味悪がったので、ある武士が、「 おれが、その石を黙らせてやる! 」と思い、わざと、その大きな石に座ったところ、いつものように、その大きな石が笑いながら動きだした。そこで、その武士が、その大きな石を刀で斬りつけると、不思議なことに、その後、里人たちが座っても、笑いながら動きだすことはなくなった。そのため、いつしか、里人たちは、この大きな石のことを、“ 化物石 ”と呼ぶようになったという。

現地で採集した情報


現地レポート

この伝承の化物石は、なまこ石とも呼ばれている。因みに、赤い矢印の看板には、なまこ石と書かれている。



上の写真は、 ウェブサイト 「 南三陸なう 」(ここをクリック)に掲載されている化物石。 このサイトに、化物石に関して面白いエピソードが掲載されていたので紹介しておく。約20年前、化物石の前を通る道路の工事をしていた時、作業員の方たちから、「 誰かに体が引っ張られるような感じがする… 」・「 どうも…、体の調子が悪い… 」などの訴えがあったので、工事会社が化物石を一ヶ所に集めて工事の安全祈願をしたところ、そのような訴えをする作業員の方たちもいなくなり、工事が無事に終了したという。


前述のエピソードを読んで、「 へぇ〜、そうなんだ。懐かしいなぁ〜♪ 」と思いながら、化物石に関する資料を保存しているホルダーを探してみたら、偶然にも、工事会社が化物石を一ヶ所に集めている写真を発見した。上の写真がそれ。


お〜お〜、工事会社さん、綺麗に並べたねぇ〜。



令和 6 年 2 月 9 日 ( 金 ) 掲載


地図