伝承之蔵

重ね石 3
南三陸町/入谷/林際

   昔、この里は、激しい洪水に襲われるたびに大きな被害がでたので、里人たちは困り果てていた。そこで、ある日、里人たちが、洪水がなくなるように神様に祈願したところ、突然、ある沼の底から水が抜けはじめたので、里人たちが、水が涸れ果てた沼の底を見てみると、沼の底に栓をするように、七つの大きな石が重なり合って残っていた。驚き恐れた里人たちは、「 どうして、沼から水がぬけたんだ?これから里は、どうなるんだ… 」と噂したのだが、不思議なことに、それ以後、この里が洪水に襲われることはなかった。そのため、いつしか、里人たちは、この石のことを、“ 重ね石 ”と呼ぶようになったという。

参考 『 生活の歓 志津川町誌U 』
現地で採集した情報


現地レポート

上の写真の赤丸が、重ね石。手前を流れている川は、 たら葉川



これが、たら葉川。



重ね石は、 続石 とも呼ばれている。



これが、重ね石。



上の写真を見ると、石が三つしか重なっていないように見えるが、残りの四つは土の中で重なっていると伝承されている。


平成 17 年 11 月 10 日 ( 木 ) 掲載
令和 6 年 2 月 10 日 ( 土 ) 改訂


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