伝承之蔵

江島悲恋物語
女川町/江島

   昔、ある僧が、心ゆくまで 江島 で座禅がしたいと思い、 御伊勢崎南小島 で座禅をしていたのだが、多くの里人たちが見物に集まってしまい、座禅に集中できなくて困っていた。そこで、これに同情した漁師が、この僧を、 小江島 という無人島に渡らせ、三日ごとの飲料水の運搬と、僧の安否確認をすることになった。その漁師が、三日ごとに小江島に渡るとき、十八歳の一人娘を連れて行ったのだが、その娘が、その僧に、ほのかな恋心を抱くようになり、三日ごとに小江島に渡って僧に会うことが、その娘の一番の楽しみになっていった。その後、この僧は、二十一日間の座禅を終えると、娘の恋心には気づかずに、お世話になった漁師に厚く御礼をして、江島を去っていった。しかし、その娘は、どうしても、その僧のことを忘れることができなかったため、その僧への想いを鎮めるために独りで小江島に渡り、一日中、泣き暮らしていたのだが、半年後、とうとう、その娘は心労のために痩せ衰えて死んでしまった。 そのため、いつしか、里人たちは、この“ コノシマ=小江島 ”のことを、“ コノシマ=恋島 ”と呼ぶようになったという。

参考 『 女川町誌 』
現地で採集した情報


現地レポート

これが、江島の全景。



これが、御伊勢崎自然公園から見た御伊勢崎の風景。



左側の赤い矢印が、南小島。右側の赤い矢印が、恋島。



これが、恋島。



平成 17 年 11 月 5 日 ( 土 ) 掲載
令和 6 年 1 月 25 日 ( 木 ) 改訂


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