神隠しの島 |
女川町/江島 |
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昔、ある天気の良い日に、 江島 の若い女性たちが、 足島 に餅草を摘みに行ったのだが、草摘みも終わり、そろそろ帰ろうと思っていたところで、一人の女性がいなくなっていることに気づいた。そのため、みんなで必死に捜したのだが、どうしても見つからないまま夜になってしまったので、しかたなく、その女性を残したまま江島に帰ることになった。その話を古老にしたところ、「 それは、神隠しだ。海が 時化 たときに、江島・足島・ 金華山 の近くで死んだ人間の亡霊が現われ、そっと船に近づいてきて、『 柄杓 を貸してくれ… 』とか、『 美しい娘をくれ… 』とか言いながら、生きている人間を海の中に引きずり込む。また、その亡霊は、天気の良い日には無人島に来ることもあって、その時に運悪く遭遇した女性が、海の中に引きずり込まれることがある 」とのことだったので、その後、江島の女性が足島に行くことはなくなり、男性も、足島に行ったときには、美しいという言葉は遣わなくなったという。
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