伝承之蔵

樋爪季衡と金鶏
女川町/江島/江島

   文治 五年、 源頼朝 の奥州征伐のとき、戦いに敗れた 樋爪季衡 は、頼朝の追手から逃れて、飼っていた 金鶏 とともに 江島 に渡ったのだが、その金鶏が夜な夜な鳴くので、頼朝の追手に気づかれることを恐れた季衡は、その金鶏を 横根の鼻 に埋めて隠した。数年後、季衡が、金鶏を埋めた場所に行って掘り返してみると、その金鶏がなくなっていたので、季衡は、「 なんとも、惜しいことをしてしまった…。しかし、これも神の意思なのだろう… 」と思い、その後は江島の開発に尽力したため、里人たちの信望を得ることとなった。そして、里人たちの信望を得た季衡が、「 この島に住む者は、鶏を飼ってはならない 」と遺言したので、里人たちは、現在も季衡の遺言を守り、鶏を飼うことはないという。

参考 『 女川町誌 』
現地で採集した情報


現地レポート

これが、江島の全景。



江島の周辺は、天然記念物であるウミネコの繁殖地になっている。



これは、うみねこ浜。



うみねこ浜から見た横根の鼻。赤い矢印が、横根の鼻。



これが、横根の鼻。横根の鼻の周辺は波が激しく、地形が変わりやすいという。



これは、樋爪季衡を祀った 久須師神社



これは、久須師神社の本殿。



平成 17 年 12 月 16 日 ( 金 ) 掲載
令和 6 年 1 月 25 日 ( 木 ) 改訂


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