伝承之蔵

番ヶ森の雷神様
利府町/春日/黒森/番ヶ森
大郷町/ 川内/番ヶ森

   昔、もうすぐ田植えだというのに日照りが続き、まったく雨が降らないという年があった。里人たちは、夜となく昼となく雨乞いをしたのだが、その効果はなく、困った庄屋は、ある有名な祈祷師に頼んで雨乞いをしてもらった。すると、ある夜、その祈祷師は庄屋に、 「 雷神様からの御告げがあったぞ ! 番ヶ森 の中腹にある牡丹畑に、十六歳の娘を御供えせよと言っている。供えなければ、恐ろしいことが起こるぞ ! 」 と伝えた。すぐに、里人たちは、人身御供にする娘を捜したのだが、この里で十六歳だったのは庄屋の娘だけであった。翌朝、庄屋と里人たちは、番ヶ森の中腹で大木に囲まれた牡丹畑を発見し、泣く泣く娘を御供えして家に帰った。

   その後、その祈祷師は、 「 今後、番ヶ森の牡丹畑を見てはならぬ。この約束を守らなかった者は死ぬぞ ! 里人たちにも厳しく伝えておけ ! 」 と、庄屋に言い残して里を去った。祈祷師が去ってから三日後の夜、雷鳴と共に激しい雨が降ったため、枯れかかっていた作物は蘇り、遅い田植えもできることになったのだが、人身御供になった娘が再び里に帰ることはなかった。里人たちは、番ヶ森の頂上に雷神碑を建てて雷神様に感謝し、同時に、人身御供になってくれた娘の供養もして、その冥福を祈った。それからというもの、雨の降らない年には、里人たちは雷神様のために香を焚き、神酒・御食を供えて雨乞いをするようになったのだが、不思議なことに、そのようにすると、必ず、雨が降ったという。

参考 『 おおさと 昔かだり 』
現地で採集した情報


現地レポート

これが、番ヶ森への入口。現在は、番ヶ森トレッキングコースとなっている。



ここから入っていく。



急な坂になっている。



急で長 〜 い坂になっている。



ホッ … 、やっと終わった … 。



… と思ったら、また急な坂 … 。



手すりはボロボロである。因みに、手すりの向こうは崖なので、 “ 手すり = 病院の玄関 ” ということになる。



おぉ 〜 、幅が広くなった ! ラッキー !



… と思ったが、道幅が広くなっても急な坂であることに変わりはなかった。世の中は、そんなに甘くないのである。



無言 … 。



おぉ 〜 ! 展望台が見えてきた !



もう少し !



これが、展望台。



展望台の近くには、三つの碑がある。



展望台からの風景。おぉ 〜 ! すごい ! 奥松島まで見えるぅ 〜 !



こちらは、仙台港。しかし、ここで終わりではない。ここは、番ヶ森の頂上ではないのである。



番ヶ森の頂上へは、この道を進む。



どんどん進む。



合流した道を、さらに奥へ進む。



赤丸は、NTTの無線中継所。その向こう側が番ヶ森の頂上。



舗装された道を進む。



この道を進むと … 。



NTTの無線中継所。



これが、無線中継所。しかし、伝説ハンターである私は、無線中継所に用事はない。



少し戻って赤い矢印の道を進む。



道は道でも雑草がいっぱいで … 。



もはや道とは呼べない … 。しかし、このような道を見ると、私は … 。



うぅ 〜 ん、興奮するぅぅぅぅ 〜 !



これが、番ヶ森の頂上だよん ♪



赤丸が、三角点。この近くに雷神碑があるはずなのだが … 。



無い ! どこにも雷神碑が無い !



悪いことだとは思うが、漫画 「 ジョジョの奇妙な冒険 」 より画像を引用 … 。



上の写真が、雷神碑。 ウェブサイト「マロのページV」より画像を引用させていただきました。



この写真も同じウェブサイトからの引用なのだが、今回は雑草が多く茂っていて、どこにあるのか分からなかった。雷神碑の場所に関するポイントは次の3点である。@ 雷神碑と無線中継所の角度。A 雷神碑の周辺の雑草の高さと比較して、高さは約2メートル弱。


B 雷神碑の後ろに電柱とライトがある。



@ 〜 B を考慮すると、現在は雑草で入れないが、上の写真の赤い矢印の奥だと推量できる。因みに、右の赤丸は、三角点。


NPO法人 利府町観光協会に電話して雷神碑に関して聞いてみたところ、 「 実は、番ヶ森は私有地なんです。その為、現在、雷神碑に関して、こちらでは把握していません。冬になって雑草が枯れたら確認してみますね。ん 〜 、でも、移転したとの話は聞いていないので、あるはずなんですが … 。大きさは、そんなに大きくなかったと思います 」 とのことであった。ん 〜 、私有地だったのか … 。雷神碑を発見する為に、かなり雑草を踏み倒してしまった。地主さん、ごめんなさい … 。


平成 27 年 11 月 3 日 ( 火 ) 掲載


地図