伝承之蔵

試力石
利府町/神谷沢/館ノ内

   昔、この里に、 平田五郎 という者が住んでいた。ある日、五郎が、偶然、ある狐が忘れていった玉をひろったことがあったのだが、狐が、五郎に、「その玉は、私が大切にしているものです。どうか、返してください」と頼むと、五郎は、「ああ、いいよ」と言って、その玉を、狐に返した。すると、狐は、「ありがとうございます。お礼に、あなたに怪力をプレゼントしましょう」と言い残して、森に帰っていった。数日後、五郎が、「怪力をプレゼントする?どういう意味だったのかな…」と思い、試しに、近くにあった大きな重い石を持ち上げてみたところ、不思議なことに、その大きな重い石を、軽々と持ち上げることができた。そのため、いつしか、里人たちは、この石のことを、“ 試力石 ”と呼ぶようになったという。

現地で採集した情報


現地レポート

赤丸が、試力石。



これが、試力石。かなり、大きい。



近くにあった説明文には、「 この碑は、『 延慶の碑 』と呼ばれ、板碑の一つである。この碑には『 大日如来 延慶三年 二月廿七日 敬白 』と刻まれており、一三一〇年( 約六百七十年前 )に建てられたものである。板碑は、鎌倉時代から室町時代にかけて、死者の追善( めい福を祈ること )供養などのため建てられた卒塔婆( お墓に代わるもの )である 」とある。


平成 21 年 10 月 31 日 ( 土 ) 掲載
令和 5 年 8 月 20 日 ( 日 ) 改訂


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