花淵善兵衛と大蛇 1 |
七ヶ浜町 |
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昔、この里に、 花淵善兵衛 という者が住んでいたのだが、ある夜、善兵衛が散歩をしていると、一匹の大蛇が苦しそうにしているのを発見した。善兵衛が、その大蛇をよく見てみると、口をひらいて舌を出しながら、よだれをたらしている。不思議に思った善兵衛が大蛇の口の中を見てみると、骨が刺さっているのが見えたので、「ちょっと待っていろよ。今、とってやるからな」と言って、その骨をとってやると、大蛇は感謝し、善兵衛に二度も三度も御礼をしながら姿を消した。すると、翌日の夜、善兵衛の家に、花のように美しい女性が訪ねてきて、「私は、先日、あなたに助けていただいた大蛇です。御礼に、これをどうぞ」と言って、善兵衛に御札をわたした。その御札には不思議な力があり、その御札をもっていると、けっして蛇が近づいてこなかったという。
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