浮穴ノ貝 |
七ヶ浜町/松ケ浜/浜屋敷 |
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文化 四年、ある漁師が、 御殿崎 の沖で釣りをしていたとき、大きな亀が水面に浮かんできたので、その漁師は、その亀を捕まえて家に帰り、酒などをふるまってから海に放してやった。ところが、次の年も、同じ亀が水面に浮かんできたので、また、同じように酒などをふるまって海に放してやると、さらに、次の年には、貝のようなものを背中に載せて水面に浮かんできた。その漁師が、その亀を見てみると、何者かに左手が食べられていたので、心の優しい漁師は、傷の治療をしてから海に放してやった。 ところが、翌日、その漁師が、御殿崎の海岸を散歩していると、その亀が、貝のようなものを背中に載せたまま死んでいるのを発見したので、それを哀れに思った漁師が、亀の死骸を 養松院 に埋めて、 亀霊明神 と呼んで祀ったのだが、その後、亀の背中に載っていた貝を調べてみたところ、“ 浮穴ノ貝 ”という珍しい宝であることがわかった。そのため、里人たちは、「 この亀は、漁師の恩に報いようとして、浮穴ノ貝を得るために、危険の多い海底に近づいたために、大きな魚に左手を食べられてしまったんだなぁ…。言葉は通じないが、命をかけて恩に報いようとする心は、人間でも及ばない 」と噂し、感心したという。
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現地レポート |
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これが、養松院の入口。
これが、養松院の山門。
![]() ![]() 上の写真は、上記の論文に掲載されていた浮穴ノ貝。
平成 18 年 5 月 7 日 ( 日 ) 掲載
令和 5 年 10 月 26 日 ( 木 ) 改訂
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