伝承之蔵

ひっちがい婆さん 1
色麻町/四竃/町西

   寛政 年間、この里に、たけという老婆が住んでいたのだが、この老婆には、 ひっちがい を治癒させるという不思議な力があった。この老婆に、ひっちがいを治してもらった里人たちは、その御礼として、老婆の好んだ煙草や御菓子などを持ってきたのだが、その老婆は、煙草などの御礼の品は、貧しい里人たちに分け与え、御菓子などの御礼の品は、老婆の家に集まってくる子供たちに分け与えた。そして、その老婆は、「 私を神として祀り、ひっちがいの治癒を祈願してくだされば、必ず、ひっちがいを治癒させます 」、「 御供えされた御菓子などは、子供たちの自由にさせてあげてください。けっして叱ることのないように 」と遺言して死んだので、里人たちは、その遺言に従い、老婆の屋敷の庭に石の堂を建てて、老婆を神として祀り、御菓子などの御供え物は、子供たちの自由にさせたという。

参考 『 色麻町史 』
現地で採集した情報


現地レポート

これが、ひっちがい婆さんの堂。



確認のため、近くに住んでいる方に、「 あれが、ひっちがい婆さんの堂ですか? 」と聞いたところ、誰一人として知らなかった。偶然、自転車で通りかかった古老に聞いて確認がとれたのだが、もはや、滅び始めている伝承なのだろうか?何としても後世に伝えなければならない。


平成 21 年 9 月 14 日 ( 月 ) 掲載
令和 6 年 1 月 7 日 ( 日 ) 改訂


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