伝承之蔵

幻の三十三間堂
亘理町/逢隈下郡/八ツ入

   昔、この里に、一夜で三十三間堂を建てようとした若者がいた。早朝から、一生懸命に働き、もうすぐ完成するというとき、これを不愉快に思った 天の邪鬼 が、まだ、夜が明けてもいないのに、鶏の鳴き声を真似して、 「 コケコッコウ ! コケコッコウ ! 」 と鳴いて、意地悪をした。そして、その若者が、 「 もう、夜が明けてしまったのか … 。無念 … 」 と思い、工事をやめてしまったため、今でも、三十三間堂は、未完のままであるという。

参考 『 わたりの民話 』
現地で採集した情報


現地レポート

この伝説の若者は、 “ 飛騨匠 ” とも “ 左甚五郎 ” とも伝承されている。



三十三間堂 官衙 は、実在の建築物である。昭和六十一 〜 六十三年にかけて、宮城県教育委員会が行った調査により、その詳細が判明した。


このあたりに、三十三間堂官衙があった。



平成 24 年 12 月 13 日 ( 木 ) 掲載


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