大黒様と大根娘 |
亘理町/逢隈牛袋 |
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昔、この里に、悪い神様たちが集まり、 「大黒天は餅が大好きだ。あいつに、たくさん餅を食べさせて殺してしまおう 」 と、大黒天の殺害を計画したことがあった。ある日、たくさんの餅をついて大黒天を屋敷に招待し、その恐ろしい計画を実行した。そうとは知らない大黒天は、 「 おぉ 〜 、これはありがたい ! 」 と叫んで、大好きな餅を腹いっぱい食べたのだが、家に帰る途中、悪い神様たちが計画したとおり、急に腹が痛みだした。 そのとき、大黒天は、 「そうだ ! 腹痛は大根を食べると治るんだった 」 ということを思い出したので、すぐに、あたりを見てみると、ちょうど近くの川で、たくさんの大根を洗っている女性がいるのを発見した。そこで、大黒天は、その女性に、 「 すまんが、大根を一本くれないか ? 」 と頼んだのだが、その女性は、 「 この大根は、すべて売り物です。主人が、大根の数をかぞえているので、あげることはできません 」 と言って断った。 しかし、あまりにも大黒天が苦しんでいるので、気の毒に思った女性は、 「 二股の大根なら、一方を切っても数が変わらないので … 」 と言って、たくさんある大根の中から、二股の大根を見つけて一方を折り、その大根を大黒天に食べさせてあげた。すると不思議なことに、その大根のおかげで、すぐに、大黒天の腹痛は治ったという。
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現地レポート |
![]() 綺麗な二股大根。ウェブサイト「神寺不動尊松景院 今月の特集」より画像を引用させていただきました。
![]() 平成 25 年 1 月 14 日 ( 月 ) 掲載
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