小平の天狗 |
山元町/小平 |
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今から二百年ほど前、この里に、 七太夫 という男が住んでいた。七太夫は、たいへん真面目な人間で、朝は早くから起きて冷水で身を清め、天地神明に祈りを捧げるという規則正しい生活を送っていた。ある日、七太夫は、家族に、「 仙台に用事があるので行ってくる 」と言って外出したのだが、一時間半くらいで屋敷に帰って来たので、家族が、「 あれ? 仙台には行かなかったの? 」と聞いたところ、七太夫は、「 もう、仙台に行って用事を済ませてきた 」と答えた。この話を聞いた里人たちが、その仙台の用事先に、「 七太夫が、ここに来たというのは本当か? 」と聞いてみると、「 あぁ、確かに来たよ 」と答えたので、「 背中に羽でもついていて、仙台まで飛んで行ったのだろう 」という噂になり、その後、里人たちは、七太夫を天狗だと信じて疑わなかったという。
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現地レポート |
![]() 平成 18 年 12 月 15 日 ( 木 ) 掲載
令和 5 年 9 月 10 日 ( 日 ) 改訂
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