伝承之蔵

殿原小路の白井安右衛門 3
山元町/坂元/舘下

   昔、この里にある 殿原小路 に、 白井安右衛門 という武士が住んでいた。ある日、安右衛門が、穏やかな日和だったので帯刀せず、久しぶりに先祖の墓参りをしたとき、二人の武士が、安右衛門と同じように墓参りに来ていた。しかし、安右衛門は、その武士たちを見た瞬間、「 これは、ただならぬことだ 」と思い、その武士たちを警戒していると、その武士たちは、静かに安右衛門の背後に迫り、突然、斬りかかってきた。次の瞬間、安右衛門が、その刀をかわして、近くにあった大きな墓石の裏に隠れ、その大きな墓石を蹴り飛ばして、その武士たちを墓石の下敷きにしようとしたところ、その怪力に驚いた武士たちは、一目散に逃げだしたという。

参考 『 山元町誌 第二巻 』
現地で採集した情報


現地レポート

これは、 徳本寺 の山門。白井安右衛門が墓参りをしたのは、この寺である。



これは、徳本寺の本堂。



これが、本堂の中。



ご位牌が、いっぱい。



赤丸は、安右衛門が蹴り飛ばした墓石。



これが、安右衛門が蹴り飛ばした墓石。



この墓石の苔は、百日咳の妙薬だと信じられていた。そのため、大正時代には 坂元 だけではなく、遠方からも多くの里人たちが来て、この苔を持ち帰ったという。


これは、安右衛門が蹴り飛ばした墓石の裏側。赤丸は、安右衛門が、この墓石を蹴った時に残ったという足跡。



これが、安右衛門の足跡。



平成 18 年 1 月 11 日 ( 水 ) 掲載
令和 5 年 9 月 10 日 ( 日 ) 改訂


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