伝承之蔵

鎌倉景政の恐怖
蔵王町/平沢/鎌倉沢

   昔、この里に、 鎌倉景政 という勇猛果敢な武士の屋敷があった。ある日、景政が家来と狩りをしたとき、たいへん大きな鹿が獲れたので、宴会を催し、その大きな鹿の肉を釜で煮ていたところ、突然、十六〜十七歳くらいの女性の首が、釜の中から現われた。驚き恐れた景政と家来が、放心状態で見ていると、その首は油となり、さらに、その油が血玉となって釜の中をさまよった。そして、突然、釜にひびが入ったかと思うと、血玉が破裂して、その釜のひびから血が流れ出したという。

参考 『 蔵王町史 民俗生活編 』
現地で採集した情報


現地レポート

蔵王町史 民俗生活編には、「 …。そのためにその釜を『 のりつぎ 』といい、釜を据えた所を『 かまかけ 』という。また鎌倉権五郎の假屋の跡なので『 鎌倉沢 』ともいう 」とある。これに関して、この伝承の釜が現存しているのか、また、“ かまかけ ”という地名があるのかを古老に聞いたところ、「 ん〜、そんな話は聞いたことがないねぇ〜 」とのことであった。


平成 19 年 7 月 1 日 ( 日 ) 掲載
令和 5 年 7 月 31 日 ( 月 ) 改訂


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