伝承之蔵

刈田嶺神社の狛犬
七ヶ宿町/蔵王連峰/刈田岳山頂
蔵王町/遠刈田温泉/仲町
蔵王町/宮/馬場

   昔、この里にある 刈田嶺神社 に、青銅製で雌雄一対の狛犬が安置されていた。ある日、盗賊が、この神社を襲って、その狛犬を盗み、ある鍛冶屋に売り飛ばしたのだが、神社から盗まれたものとは知らない鍛冶屋が、この狛犬を溶かして、他のものに鋳なおそうとしたところ、溶かそうとした瞬間、激しい炎とともに、その狛犬が、すごい形相で、「 ウォーッ! 」と吠えた。この狛犬の胸に、“ 蔵王権現 ”の文字が爛々と光り輝いていたことに驚き恐れた鍛冶屋は、この狛犬を神棚に安置し、修験者に頼んで、七日七晩、許しを請い続けたという。

参考 『 蔵王町史 民俗生活編 』
現地で採集した情報


現地レポート

蔵王町には、上の図のように、三つの刈田嶺神社がある。観光案内所の方の話によると、もともとは、刈田嶺神社( 奥の宮 )に参詣していたのだが、冬の期間の参詣は困難を極めるため、刈田嶺神社( 里の宮 )に参詣するようにしたらしい。しかし、現在の蔵王町宮あたりに住んでいる里人たちは、青麻山が邪魔になって、旧円田村を経由してから旧宮村に入ることになり、かなりの時間がかかってしまう。そのため、刈田嶺神社( 白鳥大明神 )に参詣するようにしたという。因みに、蔵王町観光協会のホームページによると、昔は、「 神が、十月八日に里の宮に行き、翌年の四月八日に奥の宮に帰る 」という形をとっていたとある。


これは、御釜。観光名所になっている。この近くに、刈田嶺神社( 奥の宮 )がある。



この階段を上っていく。



これが、刈田嶺神社( 奥の宮 )の鳥居。



これが、刈田嶺神社( 奥の宮 )。



私は、無神論者であるが…。



さすがに、神々しさを感じる。



自然は偉大である。



これは、刈田嶺神社( 里の宮 )の鳥居。



これが、刈田嶺神社( 里の宮 )の拝殿。



これが、刈田嶺神社( 里の宮 )の奥の院。この伝承の狛犬は、その後、蔵王寺に奉納されたのだが、明治元年の神仏分離令によって蔵王寺は廃寺。この狛犬は、転々と売買されるようになってしまった。その数十年後、東京に住んでいた某により、再び刈田嶺神社( 里の宮 )に奉納されたという。蔵王町史 民俗生活編に、「 いまは同神社の宝物として、奥院に安置されている 」とあったので、刈田嶺神社( 里の宮 )に聞いてみたところ、「 確かに、奥の院に安置しています。しかし、申し訳ありませんが、御開帳はしておりません 」とのことであった。因みに、この狛犬が、転々と売買されている間、その所有者には、たいへんな凶事が続いたため、とうとう、刈田嶺神社( 里の宮 )への奉納に至ったと伝承されている。


これは、刈田嶺神社( 白鳥大明神 )の鳥居。



この階段を上っていく。



これが、刈田嶺神社( 白鳥大明神 )の拝殿。



これが、刈田嶺神社( 白鳥大明神 )の本殿。



これは、白鳥古碑群。



これは、近くにあった説明文。



因みに、これは、刈田嶺神社( 白鳥大明神 )の鐘楼。



古いものらしい。鐘楼は、どこにでもあるのだが…。



こんなのは、なかなか見たことがない。



ロープがないところを見ると、木を持って鐘をつくようである。



平成 19 年 7 月 6 日 ( 金 ) 掲載
令和 5 年 8 月 1 日 ( 火 ) 改訂


地図