伝承之蔵

七兵衛と鐘
蔵王町/遠刈田温泉/仲町

   昔、蔵王山に登る道の入口に、 御小屋 と呼ばれた祈祷所があった。ある夜、 七兵衛 という盗賊が、その御小屋の近くに置かれていた鐘を盗み、その鐘を斧で壊して、その鐘に含まれている黄金をとろうとしたのだが、七兵衛が、斧で鐘を打ったとき、鐘が、「 七兵衛…、祟るぞ…、七兵衛…、祟るぞ… 」と鳴り響いたため、驚き恐れた七兵衛は、鐘を置いたまま、一目散に逃げ去ったという。

参考 『 蔵王町史 民俗生活編 』
現地で採集した情報


現地レポート

蔵王町史 民俗生活編には、「 いま遠刈田温泉の湯神の撞鐘堂にこの鐘はあって斧跡が残されている 」とあるが、この伝承の鐘は、現存していない。この鐘を所有していた湯神神社の近くにある 刈田嶺神社 の方に聞いてみたところ、「 確かに、昔、 湯神神社 で所有していました。しかし、太平洋戦争のとき、物資不足のため、強制的に国に提出させられてしまいました 」とのことであった。


これは、湯神神社の鳥居。



近くにあった説明文。



この階段を上っていく。



これが、湯神神社の本殿。



刈田嶺神社から湯神神社までは、遊歩道を歩く。因みに、現在、湯神神社を管理しているのは刈田嶺神社である。



平成 19 年 6 月 17 日 ( 月 ) 掲載
令和 5 年 8 月 4 日 ( 金 ) 改訂


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