松原地蔵 |
登米市/迫町新田/松原 |
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昔、 松原 に、頭髪や髭が乱れた乞食のような汚い武士がやってきて、 坂戸 の山に住みついたので、里人たちは、その汚い大柄な武士のことを、“ 坂戸太郎 ”と呼ぶようになった。ある日、深い笠をかぶって黒い衣を着た僧が、鐘の音を響かせながら一軒一軒に托鉢をしていたところ、その夜、その僧の悲痛な叫び声が、この里に響きわたった。里人たちは、その叫び声で目を覚ましたのだが、あまりの恐ろしさに家から一歩も出ることができなかった。 翌朝、里人たちが、その叫び声がした場所にいくと、そこには、昨日、托鉢をしていた僧が、一刀のもとに斬られて死んでいた。そして、その近くに大きな足跡があったため、里人たちは、「坂戸太郎が、米や金を奪うために殺したのではないか…」と噂したのだが、その後、坂戸太郎の姿を見たものは一人もいなかった。ところが、しばらくして、今度は、夜な夜な、殺された僧の亡霊がでると噂されるようになったため、困った里人たちは、お地蔵様を祀って、その僧を供養することにした。そのため、いつしか、里人たちは、この地蔵のことを、“ 松原地蔵 ”と呼ぶようになったという。
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