平筒沼の大蛇 2 |
登米市/米山町/桜岡貝待井 |
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昔、この里にある 平筒沼 の中の小島に、どこからともなくきた僧が庵を結び、この僧が溺愛する一匹の赤い蛇とともに住んでいた。この僧は、その小島に自生している シキミ から葉をつみとり、一葉に一字ずつ、「大弁財天女功徳尊勝陀羅尼」という経を書いて、それを本尊とした庵を 金華山金密寺 と称していた。 ところが、ある激しい風雨の夜、この僧が死んでしまったため、四〜五人の里人たちが、この僧の通夜に集まっていたのだが、真夜中になって、「死んだ僧にゆかりのある者です」と話す女性が訪ねてきた。里人たちは、「こんな時間に…、どことなく怪しい女性だな…」とは思いながらも、その女性を庵の中に入れたところ、その女性が、この僧の遺体に焼香した瞬間、突然、突風が吹いて灯が消え、庵の中が暗闇になった。すると、その暗闇の中で、たちまち、その女性が赤い大蛇に変身し、その僧の遺体を口にくわえたまま平筒沼の底に沈んでいった。 やがて、その恐怖の夜が終わって空が白みがかったころ、沼の底から竜巻が舞い上がり、その竜巻の中にいた二匹の紅白の龍が、 蓮灯 とともに昇天する姿が見えたという。
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現地レポート |
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これは、平筒沼にある小島。
これは、弁財天の鳥居。
これが、弁財天。
平成 17 年 7 月 31 日 ( 日 ) 掲載
令和 8 年 2 月 28 日 ( 土 ) 改訂
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