伝承之蔵

神割崎( 南三陸町 )
南三陸町/戸倉/寺浜

   昔、 長清水浜村十三浜村 が、どこを村境にするかで争っていたとき、不運にも、両村が、「 これは、自分たちの土地だ! 」と主張している浜辺に、大きな鯨がうちあげられてしまった。そのとき、長清水浜村の里人も、十三浜村の里人も、「 この鯨は、自分たちのものだ! 」と主張して一歩も譲らなかったのだが、その夜、突然、恐ろしいほど大きな音とともに、その浜辺にあった大きな岩が二つに裂け、同時に、その鯨も二つに割けた。翌朝、この光景を見て、「 これは、神の裁きだ… 」と思った里人たちは、その鯨を等分に分け合い、その裂けた岩を村境とした。そのため、いつしか、里人たちは、この村境のことを、“ 神割崎 ”と呼ぶようになったという。

参考 『 生活の歓 志津川町誌U 』
現地で採集した情報


現地レポート

これが、神割崎への入口。



これは、近くにあった説明文。



階段を下りていくと…。



だんだん、神割崎が見えてくる。



これが、神割崎。



先人たちは、ここを村境とした。



これが、長清水浜村と十三浜村の村境。



現在は、南三陸町と石巻市の境界線になっている。



これは、神割崎からの風景。



昔は、生活していくために命を懸けて土地を守ったのだろうが、この美しい海を見ていると、人間の醜い利権の争いなど、どうでもよくなってくる。


平成 17 年 12 月 5 日 ( 月 ) 掲載
令和 6 年 2 月 11 日 ( 日 ) 改訂


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