ある小さな島に、七〜八才の子供がいた。
里人
が不思議に思って、
「どうして、そこにいるの?」と、聞いてみた。
すると、その子供は、「私は、
御崎神社
に仕えている神である。御崎神社は、
陸海
風波
の神だ。おまえたちは、そのことを知らなければならない。
今からでも遅くはない。御崎神社を尊べば、陸海風波の難をしのぎ、
五穀
豊穣
、
世上
安泰
となる。神を恐れよ。信心を怠るなよ」と、答えた。そして、
光を放ちながら島を飛び去り、海の中に入ったという。
いつしか、里人たちは、この島を児置島と呼ぶようになった。
参考『 唐桑町史 』
独自に、現地で採集した証言
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