児置島 1

   ある小さな島に、七〜八才の子供がいた。 里人 が不思議に思って、 「どうして、そこにいるの?」と、聞いてみた。

   すると、その子供は、「私は、 御崎神社 に仕えている神である。御崎神社は、 陸海 風波 の神だ。おまえたちは、そのことを知らなければならない。 今からでも遅くはない。御崎神社を尊べば、陸海風波の難をしのぎ、 五穀 豊穣世上 安泰 となる。神を恐れよ。信心を怠るなよ」と、答えた。そして、 光を放ちながら島を飛び去り、海の中に入ったという。

   いつしか、里人たちは、この島を児置島と呼ぶようになった。

参考『 唐桑町史 』

独自に、現地で採集した証言



“ 児置島 1 ” 写真館

御崎神社の鳥居。

御崎神社の本殿。

これが、御崎神社の境内にある 児置島

平成17年10月10日(月)掲載