葡萄の松・如来の松 |
応永 年間、漁師が漁をしていると、大きな亀が網にかかった。 不思議なことに、その亀の背中には、 薬師如来 像がのっていた。恐ろしくなった漁師は、大島の領主であった菊田義演に、このことを届け出た。 義演は、「 これは、数年前、私が 比叡山 延暦寺 から 拝受 した薬師如来像だ。大島へ帰る途中、『 縁があったら、 陸奥 の大島まで来てください 』と念じて、琵琶湖の底に沈めた。それが、今、私を訪ねて来たのだ 」と言った。 そして、薬師堂を建てて、祀った。 薬師如来像をのせてきた亀は、すぐに死んでしまった。 義演は、この亀を手厚く葬り、近くに二本の松を植えたという。 いつしか、 里人 たちは、その松を、“ 葡萄 の松”とも“如来の松”とも呼ぶようになった。 参考『 大島誌 』
現地で採集した情報
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“ 葡萄の松・如来の松 ” 写真館 |