無住の葬儀

   大島には、 光明寺西光寺長命寺 という三つの寺がある。しかし、 無住 のときもあった。

   そういう時の葬儀に関しては、対岸の 満福寺 との間で、取り決めがあった。大島で死者がでると、まず、大島から 狼煙 をあげて、葬儀の合図をする。すると、満福寺が応答の狼煙をあげて、住職が 読経 し、死者に 引導 をわたすというものだった。

   は、大島の北では 経壇 に、南では 壇の平 に安置したという。

参考『 大島誌 』

現地で採集した情報



“ 無住の葬儀 ” 写真館

これが、光明寺。

これが、西光寺。

これが、長命寺。

これが、満福寺。

これが、経壇の供養碑群。島の北に住んでいた者を供養したと考えられる。
これが、 壇の平坂 。長命寺の近くにある。この坂の途中に、壇の平の供養碑群がある。
これが、壇の平の供養碑群。島の南に住んでいた者を供養したと考えられる。
これが、壇の平の供養碑群の前にある空間。ここから、対岸の満福寺に狼煙をあげたと考えられる。 海の向こう側に見えるのが、気仙沼市。
平成17年10月24日(月)掲載