名木沢の紋兵衛 2 |
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宝暦 年間、 名木沢 に 紋兵衛 という 狩人 がいた。 ある日、紋兵衛が、 君ヶ鼻山 で狩をしていると、突然、大蛇が襲ってきた。紋兵衛が、 無我夢中 で鉄砲を撃つと、大蛇の左眼に弾があたった。 すると突然、雷とともに激しい雨が降りだし、大蛇は森の中に姿を消した。 その翌日、紋兵衛は病気になり、十二年の間、寝たきりになった。 また、紋兵衛の親戚の多くが病気になり、紋兵衛と同じように、寝たきりになってしまった。 里人 たちは、“ オカミサマ ”や“ 八卦置き ”に頼んで、占ってもらった。すると、その占いに大蛇が現われて、 「 あの後、名木沢川の激流に流されて海にでた。しかし、どこへも行く場所がない。 しかも、左眼を失って苦痛だ。どうか、お堂を建てて、みんなで拝んでくれ 」と言った。 「 どこに建てればいいんだ?」と聞いたところ、「 唐桑の御崎に建ててくれ 」と答えた。 そこで、里人たちは、唐桑の御崎に、お堂を建てた。 しかし、お堂を建てても、大蛇に対する恐怖心は、そのまま残った。 そのため、里人たちは、けっして昼間は参詣しなかった。 大蛇が寝静まった夜中に、参詣したという。 参考『 気仙沼市史 Z 民俗・宗教編 』
現地で採集した情報
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“ 名木沢の紋兵衛 2 ” 写真館 |
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() これが、紋兵衛の屋敷跡。現在は、
椎茸
を栽培している。
![]() ![]() ![]() これが、不動明王。
![]() 平成17年11月22日(火)掲載
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