昔、ある
里人
が、
沖の田橋
の近くを散歩していたとき、知り合いの
爺さん
が、誰かと
相撲
をとっているのを見た。すると、突然、その里人は、「 おい! 爺さん、気をつけろ! そいつは、人間に
化けた
河童
だぞ! 」と叫んだ。
その後、その爺さんが、「 何で、河童だとわかったんだ? 」と聞いたところ、その里人は、「 河童は、人間の
尻
の穴から手を入れて、
腸
を取って食べようとしている。あいつは、相撲をとっているとき、爺さんの尻にばかり手をまわしていた。だから、河童だとわかったんだ 」と答えたという。
参考『 気仙沼市史 Z 民俗・宗教編 』
現地で採集した情報
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