化女沼の怪

  ある夏の日、若く美しい女性が、 人足 に「この 機織機 を、化女沼のほとりまで運んでください」と頼んだ。 なぜそんな所に?と思いながらも、人足は頼まれた通りに 機織機を沼のほとりまで運んだ。 すると、その女性は「すぐに、この場から去りなさい!決して、ふり向いてはいけませんよ!」と、厳しい口調で人足に言った。 怪しんだ人足が、葦の茂みに隠れて見ていると、その女性は、みるみる大蛇に変身し、 機織機とともに、沼の底に沈んでいった。驚いた人足は無我夢中で逃げ帰り、そのことをみんなに話した。

  その話を聞いた人々が、翌朝、沼のほとりに行ってみると、何枚かの が落ちていた。 機織機を運んだ人足は、三日三晩、高熱に苦しみ、とうとう死んでしまった。 翌日に沼を見に行った人々も、わけのわからない病気で苦しんだ。 それが、ちょうど七月七日のことだった。

  それ以後、毎年、七月七日には、沼の底から機を織る音が聞こえ、それを聞いたものには必ず災いがあるという。

参考『 古川市史 別巻 平成風土記 』



“ 化女沼の怪 ” 写真館

化女沼の全景。

化女沼のほとり。

平成17年6月27日(月)掲載