葛岡の河童 |
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昔、虎吉という名の河童がいた。虎吉は河童であることを隠したまま、豪族であった 藤原秀衡 に仕えていた。よく気が利いたうえに働き者だったので、藤原秀郷にも可愛がられていた。 ある日、ひょんなことから河童であることが世間にばれてしまった。 虎吉は、藤原秀郷に迷惑がかかるのを避けるために、住みなれた土地を去ることを決心する。 藤原秀郷は虎吉との別れを惜しみ、 持仏 の 十一面観音 を与えた。 その後、あちらこちらを転々とした虎吉であったが、上山里が気に入り永住の地とした。 やがて、たくさんの子ども河童が生まれ、虎吉は幸せに暮らした。 月夜になると、沼の土手で楽しそうに相撲をとっていたという。 参考『 岩出山町史 下巻 』
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