鼻取地蔵尊 ( 岩出山 )

   寛永 年間、ある老夫婦が、 代掻き で多忙な時期、 鼻取り をする人がいなくて困っていた。

   ある日、突然、見知らぬ子供が老夫婦を訪ねてきて、「 代掻きを手伝いたい 」と言った。そして、その子供は、 朝から夕方まで、老夫婦のために必死で働いた。

   ところが、不思議なことに、代掻きが終わると、その子供は姿を消していた。老夫婦は、 あちらこちら捜したのだが、どうしても見つからない。

   しかし、水田の近くにあった地蔵堂を通ったとき、ふと、泥だらけの、お地蔵さまが目に入った。 「 はて?何で泥だらけなんだ… 」と思い、よく見てみると、お地蔵さまは、老夫婦が、あの子供にあげたはずの、 “ 丸に田の字 ”を染めている 手拭き を首にかけていた。

   老夫婦は、お地蔵さまが、代掻きをしてくれたのだということを知り、感謝の気持ちとして、 団子草餅 などを、お供えしたという。

参考『 利府町誌 』

現地で採集した情報



“ 鼻取地蔵尊 ( 岩出山 ) ” 写真館

これが、地蔵堂への入口。

私有地なので、礼儀をつくしてから通行してください。

これが、地蔵堂。

これが、地蔵堂の中。

これが、鼻取地蔵尊。現在、この鼻取地蔵尊は、利府町にある。
利府町に移される前に、鼻取地蔵尊が、どこにあったのかは、現在、調査中。
平成18年3月22日(水)掲載